今月のおすすめは、秋の味覚として親しまれている「さつまいも」です
海外から薩摩地方(鹿児島県)に伝わり全国に広まっていったので、一般的に「さつまいも」と呼ばれていますが、地域によっては様々な呼び方をされています
比較的暖かい地域で育つため、日本では北関東から南の地域で多く栽培されています
早い地域では8月頃から収穫が始まりますが、収穫されたばかりのさつまいもは水分を多く含んでいて甘みが少ないため、2〜3ヶ月ほど貯蔵する事で水分が抜け、甘みが増した10月くらいから本格的な美味しい食べ頃を迎えます
さつまいもの品種はなんと40種類以上あると言われています
味や食感もさまざまですが、大きく分けると「ホクホク系」「しっとり系」「ねっとり系」に分けられます
「ホクホク系」の代表となるのが「紅あずま」や「紅こがね」です
加熱すると甘さが増すので焼き芋に最適です
その他にも天ぷらや煮物など、幅広い料理に使われます
「しっとり系」の代表は「高系14号」
東の紅あずま、西の高系と言われているように主に西日本で栽培され、各地で品種改良されたオリジナルブランド(なると金時、五郎島金時など)があり、筋が少なく貯蔵性に優れているのが特徴です
その他の品種としては、絹のように滑らかな舌触りが特徴の「シルクスイート」などがあります
「ねっとり系」の代表は鹿児島県種子島産の「安納芋」で、近年のねっとり系ブームの火付け役になりました
その他には「べにはるか」も人気品種で、形がキレイでクセがないので、お菓子作りにも多く利用されています
どちらも焼き芋にすると蜜が出るほどの甘さと、とろけるような食感が特徴的です
さつまいもの栄養成分はまず豊富な食物繊維です
ビタミンCもみかんにも匹敵するほど多く、加熱しても壊れにくい形で含まれています
皮の部分にもポリフェノールなどの抗酸化作用のある栄養があるので、栄養素を効率よく摂るには皮ごと食べるのがおすすめです
ひとくちにさつまいもと言っても種類によって食感や味、おすすめの調理法もさまざま
好みや用途に合わせていろいろ試してみてください